高校3年間の勉強生活のリアル

あすか塾甲子園校2階教室 ブログ
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はじめに

父兄面談の際、一番多いのが「(わが子は)今の時期、こんな感じで大丈夫なのでしょうか…?」という質問です。

実際、保護者様が見ているのは家で休んでいる様子が殆どでしょうし(いわゆる”出来る子”も、家ではほとんど勉強しないというケースも多いです)、どうにも勉強しているようには見えない、と。
ですが、外(学校、塾)での様子は千差万別です。

そこで、高校生活三年間での生徒の様子を大まかにまとめてみました。
7~8割の高校生はこんな様子じゃないかな、と思います。

私が十年以上あすか塾生(西宮市内の公立高校生徒)を見ていての実感ですので、信ぴょう性はそれなりにあるかと。

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高1

春~秋:殆どの生徒は高校受験が終わった!というので緩んだ雰囲気になります。

高校生活に慣れるまで、勉強になかなか手がつかないなど、後に偏差値の高い大学に合格した生徒も、この時期は成績が停滞しているケースが多いです。
稀に高校入学時点で「○○大学に行くぞ!」と奮起する生徒もいますが、非常にレアケースです。(塾で見ていて、二学年に一人くらい……?)

秋~冬:春~秋に落ち込んだ成績を見て、少しシャキっとしてきます。

殆どの生徒は、「今のままでは危ない」と、自覚が芽生えてきます。成績上位から、そうでない生徒も皆この時期に「このままではマズいので、どうしたらいいですか?」と聞きにきます。
意欲のある子、上位国公立を目指す子は、この時期に志望校を決めています。

あるいは、部活or勉強の二択で、部活を選んで塾を辞めてしまう生徒もいます。
勿論、塾としては、「(勉強したいorやらないといけないと自覚している生徒が)勉強するのを楽にする」のが仕事ですので、他に大事なことがある生徒に無理強いはしません。
部活をしっかりやったが故に、高3からがんばれた、という子もいますし。

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高2

春~秋:志望校を具体的に考え始める時期。(文or理や、国公立or私立など)

学校の定期テストは漫然とやっている場合が多いですが、最終的に一番大事な志望校の情報を自分で集め始めます。
毎年、国公立を目指す子には「高2の夏~秋から準備しないといけないよ。」とこの時期に話をします。

秋~冬:皆、かなり具体的に志望校を決めます。(学校名、学部、学科など)

志望校が決まると、勉強する科目も絞れるので、この時期に、「一日一時間ずつ受験勉強をしよう」とこちらが受験計画を差し出すと、徐々に皆取り掛かります。

「高3に上がってから受験勉強をやる!」と言っている生徒はだいたい高3夏くらいにようやっと取り掛かる場合が多いので、「国公立志望者は秋ごろ、私立志望者は年明けくらいには受験勉強をしないと、間に合わないよ(※特に部活をしている場合)」と話をしています。

高3

:受験学年になった訳ですが、文化祭の準備があったり、あるいは運動部は部活の総体が近かったりで、なかなか勉強に取り掛かれない時期でもあります。

学校行事(や、その準備)で生活のペースが変則的になるので、この時期から勉強を始めるのはなかなか難しいです。(それが故に、高2の秋~冬から勉強習慣をつけておくと、この時期でも合間合間にすることができる、という訳です。)志望校も割と高めを掲げているのもこの時期です。

:秋以降、志望校を変えるか、変えないかはこの時期に懸かっています。

夏休み、集中的に勉強はできますが即成績に反映されるわけではないので、なかなかつらい時期でもあります。
ですが、例年この時期がんばれた子は志望校レベルに到達できていますし、そうでない子は、秋口から集中し始めても、なかなか伸びは期待しにくいです。

:「夏にがんばったけど、模試の成績が振るわない…」と、すこしナーバスになる時期。

実際は、現役生はまだ勉強量足らずの子が殆どですので、この時期D~E判定でも慌てる必要はないです。
夏にまいた種が、秋~冬のいつ頃芽生えるか、こちらがやきもきしてしまう時期でもあります。
AO,公募推薦入試の子たちは、この時期に大学が決まります。

:受験間近、この時期にグッと成績が伸びる子が多いです。

そうでない生徒も、苦手~得意科目の成績の差が如実に出てくるので、勉強の時間配分次第で、ここから逆転できるケースもあります。
ですが、どちらの場合も、ほぼ全員が実力圏ギリギリを志望する場合が殆どですので、不安はなかなか拭えないようです(受験生は皆、同じなのですが……)。
ただ、この時期の判定が厳しい子でも、合格した例はたくさんあります。(学力≠判定ということです。)

年明け~受験日:センター試験~私立二次試験~国立二次試験、と、「本番」が連続してあります。ラストスパートの時期です。

センターの判定が思わしくなくても、二次試験以降は科目数が2~4科目に減るので、ここからの逆転は全然可能です。(皆さん、この時期はどうしても”げっそり”してきますが、春になったら別人のように元気になります。頑張って!)

:皆、各々の結果が出ます。結果に満足する生徒がいる一方、そうでない生徒もどうしても(二年に一人くらいは)います。
ですが、大学に通い始めると、殆どの場合落ち着きます。

頑張りきれた人、三年間、おつかれ様でした。

おわりに

いかがだったでしょうか?
現在高校生を持つ保護者さまも、これから高校生になる生徒も、参考にしていただければ幸いです。
あくまで体感に基づく印象論のようなものですが、おおまかな指標にはなりうるかと思います。

高校三年生のための、詳しい大学受験制度、時期(推薦、一般などで大きく時期が異なります)に関しては、下の記事に詳しく記載しておりますので、そちらをご参照ください。

文責 あすか塾スタッフ S