オンライン授業の試み【リモートアプリによる遠隔指導】

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はじめに

あすか塾は、2020年春にコロナウイルス感染症(COVID-19)による緊急事態宣言が出された後も、継続的な学習が長期間止まってしまうことの悪影響と若年層の感染リスクとのバランスを見極めつつ、人口密度の分散を図る形でカリキュラムの組み換えを行うなどしながら、教室での授業を継続してきました。

下のページから、当塾のその時々の方針がリンクされています。

このように塾の運営は変則的な形で続けていたのですが、感染リスクへの責任は完全には負いきれません。
したがって、通塾を続けるか否かは各ご家庭の判断にお任せしました。

すると当然ながら、感染リスクを大きく見積もるご家庭では通塾を見合わせるケースもありました(ただし思ったよりも少数で、全体の1割未満)。

当塾ではそういったご家庭の生徒に、オンラインでの授業を提案しました。

うまくいくかは未知数なままの開始でしたが、とりあえず実行してみたところ、事前の懸念をよそに、それなりに授業が成り立ちました。

そこでこの記事では、あすか塾におけるオンライン遠隔授業(というほど大したものではありませんが)の実践例をご報告したいと思います。

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使用アプリ

リモート授業にはZoomではなくLINEのビデオ通話を使用しています。

現在リモートでの受講生がクラスで最大一人しかいないので、実質どちらを使っても同じであり、だったら現状幅広く使われているLINEの方がすんなり使えるだろうというのが理由です。

また、受講生の中に、Zoomへの接続がもう一つうまくいかないという環境の人がいたという事情もありました。

ですが、今後リモート受講の人数が増えることがあれば、Zoomに切り替えることになるでしょう。
(筆者は他の教育機関においてZoomでの40人規模の授業も行っていますので、特段問題はないと思われます。)

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設備と通信環境

写真のように塾のノートパソコンを机に置き、教室で行われている授業を実況中継しています。

設備といってもパソコンをただ置いただけですが、これだけで映像と音声と文字でやり取りできるのですから、便利なものです。

インターネットには光回線で繋ぎ、パソコンとルーターはWiFiで通信しています。

通信面は標準的な環境ですが、速度などに不自由はありません。

(あすか塾ではこの授業とは別に、個別指導形式をオンラインで行っている授業がありますが、そこでは1対1なのでビデオ通話で会話のやり取りをしているそうです。)

授業形式

あすか塾では5月現在、昼間に学校がないのに塾の施設を遊ばせている手はないということで、日中(朝・昼)の特別講習を高校生向けに行っています。

筆者の担当する高校3年生英語では、夏期講習に関する以前の記事にあるような、例年主に夏期講習で実施している大学入試の過去問演習を、5月という早い段階でかなり集中的に行うことができました。

瓢箪から駒というか、受験本番をにらめば思わぬ形でいい貯金ができたのでは、と思っています。

さて、この過去問演習の授業形式は、講師がひたすら解答・解説をしゃべり続けるというものです。

したがって、(マスクをしながらなので講師はかなり息苦しいですが)オンラインの受講者も教室の受講者も、基本的に自分の解答を見ながら解説を聞いているだけなので、受講の感覚には大差がないようです。

一方、高3英語の夜間の通常授業では、センター試験に代わって本年度より始まる「共通テスト」の対策として、とりあえず過去のセンター試験英語の長文を演習しています。

これは以前ご紹介したように、長文を一文ずつ生徒一人一人に訳させながら解答していくというのんびりした方式です。

ですが今般、生徒によるこうした英文朗読・和訳は教室にいる人に限ることにして、オンライン受講生はスキップしています。
自宅にいるわけで、家族のいる中で英文を大声で読むのも気が引けるでしょうしね。

ちなみに受講側からの見た目はこんな感じだそうです(受講生にスクリーンショットを送ってもらいました)。

ホワイトボードの板書は一応読めるとのこと。
講師側でも、字を大きめに書くという工夫も一応やっています(つい忘れてしまいがちですが)。

質問等のコミュニケーションは、LINEの主な使われ方である文字チャットで行っています。

まとめ

オンラインというと他には、授業の映像を録画してそれをいつでも見られるようにするオンデマンド方式も考えられます。こちらは時間に縛られず、また早送りできたり見たいところだけ見られるのが便利なところ。

一方で、その場で講師と生徒がやり取りできるライブ中継方式の方が、授業に参加しているという実感は得られますし、いつでも質問できるという利点があります。

あすか塾では今回必要に迫られてとりあえず後者を実践してみましたが、案外簡単にできました。
機材の進歩も大きいですね。

これからは、すでに流行の兆しのあるオンライン自習室(自宅で自習してオンラインで質問・回答)など、他の可能性も探っていきたいと思います。

文責 あすか塾スタッフ I.