2020年 高3春期講習英語のまとめ

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あすか塾英語科では(最重要である夏期講習や受験直前の冬期講習と比べると地味ですが)、春休みの春期講習も実施しています。

そこで、2020年度あすか塾甲子園校の高3春期講習英語についてお伝えします。

(他学年・他科目については、気が向けば各担当が記事を書くことでしょう。)

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2020年春期講習

今年は「高3英語の春期講習は10日間実施しますが、希望により前半5日のみ、あるいは後半5日のみの受講もできます」というシステムにしたところ、受講希望者全員が前半5日のみを選択するという事態に。

春休みというのんびりした期間なので、まあそのぐらいでいいかという気分でしょうか……

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による社会の自粛傾向の影響も当然あるでしょう。

(10日間受講を選択した生徒もいましたが、ある種空気を読んでか前半5日に変更しました。)

今年はコロナ騒ぎで休校の期間が長く、かと言って巷の高校生が家で熱心に勉強しているはずもないので、ある意味受験において差をつけるには良いチャンスとも言えたのですが、仕方ないですね。

皆さん自学自習にも励んでください。

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春期講習の内容

さて春期講習の内容はというと(あすか塾高3の講習会英語では一貫していますが)、大学入試過去問題の演習を行いました。

来たるべき夏期講習では「関関同立」(関西学院、関西、同志社、立命館)の問題を解くことになります。

一方その前の春期講習では例年「産近甲龍」(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)レベルの問題に取り組んでもらっていました。

産近甲龍は関西の最上位私大である関関同立よりは偏差値ランキングで下に位置しますが、近畿地方では確固たる存在感のある大学で、塾・予備校業界ではこの辺りへの進学実績も地力を示す指標として重視されます。

一方で英語の入試問題そのものの難易度はと言うと、関関同立に比べてそう大したことはない(甲南大学はやや高難易度に思えますが)。

なので、高校3年生になり立ての皆さんがいきなり取り組むと、最初は初めての大学入試問題体験に戸惑うものの、比較的早くテスト慣れすることができるので、この時期にうってつけなのです。

(あすか塾ではこの時期にしか産近甲龍に取り組む時間的余裕がないというのも本当のところではあります。)

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今年度の傾向

さて今回の春期講習でも、生徒には入試問題を時間をかけて解答してもらい、講師による解説の後には各自による丸付け後の点数を報告してもらいました。

その点数の推移にはだいたい毎年と同じ傾向が見て取れましたので一安心でした。

具体的には、「最初の過去問演習では歯が立たないかのような点数が出る(具体的には満点の半分未満)ものの、何回か繰り返すと(多くは2回目ですぐに)点数が上がる」という流れが存在していたということです。

なぜそうなるのかを推察すると、まず、入試問題を1回分まるまる解くという経験は、高校3年生になり立ての段階だとほぼありません。

そこに過去問演習をやらせてみても、勝手がわからずあやふやな解き方で玉砕することが多い。

しかし解説で(自分でも過去の勉強から知ってはいたはずの)解き方を指南されつつ自分で丸付けをした後で、数字で露わにされた自分の点数を突き付けられると、「こんなはずではなかった」「もっと取れたはず」「このままではいけない」という思いが当然湧きます。(模試だと自分で丸付けはしませんし、ざっと見返すだけになりがちなのでこうした思いは湧きにくい。)

そこで2回目以降の演習では、ようやく自分事としての真剣みが出て、点数を取ることに貪欲な態度で、辞書を引きまくりながら試験問題に当たるようになるのです。

努力の結果点数が上がれば文句なしに嬉しいですしね。

産近甲龍レベルの入試問題は、こういう点数を狙う態度への感応性が高いというか、(辞書や参考書を調べまくるといった)愚直な努力に比例して点数が上がるという問題作りになっています。

基本的な知識の有無が素直にそのまま得点に直結しやすいのです。

ですから、真剣に取り組めばある程度誰でも高得点が取れるので、手始めに挑戦するのに向いていると思います。

実際、今回のあすか塾の高3春期講習英語でも、(1回目の近畿大学の過去問は各々ちょっと不安にさせる点数でしたが)2回目の過去問演習以降は十分水準を超える点数を皆がマークしてくれました。

また、解説が終わった後の生徒の会話でも、点数を上げるための方策を話し合っていたりして、マインドセットの変化が感じられもしました。

まとめ

このように、入試問題が相手でも「やればできる」のだということを体感した生徒たちは、一種の成功体験を持って1年間の受験勉強に乗り出すことができます。

断片的にではなく過去問丸々に取り組むことが、テスト慣れによる模試の点数の改善にもつながるので、モチベーションの維持にも役立つことでしょう。

今年度の春期講習の日数は短かったですが、滑り出しは上々だと思います。

最大限の協力をお約束しつつ、皆さんの健闘を祈ります。

文責 あすか塾講師 I.

2020年3月 あすか塾

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