12月29日(日)~1月4日(土)は冬休みで通常授業はありません。

あすか塾高等部の生徒懇談とは(大学受験生編)

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はじめに


あすか塾高等部の生徒懇談についてお伝えします。

勉強の悩みや進路の相談など、懇談の内容は多岐にわたります。

今回はそういった具体的な内容というよりも、懇談の機能や意義について掘り下げます。

答えてくれるのは、実際に生徒懇談を担当しているS講師です。

■よろしくお願いします。

高等部の生徒懇談を担当するSです。
どうぞよろしく。

■初めに、あすか塾では高校生の生徒懇談をいつ、どんな形で行っているのでしょうか?

基本的には2か月に1度ですが、生徒から要望があった場合は随時。
ですので、結構な頻度になったりしますね。
懇談室で2人で話し合います。
基本は30分くらいです。
積もる話が積もり積もって、1時間半くらいになることも……
悩み多き受験生ですからね。

■ご苦労様です。では生徒懇談の目的は何でしょうか?

講師側が生徒個々の状況をチェックし、把握することです。
が、生徒のプラスにも(実は)繋がっています。

■では、生徒懇談についてさらに詳しく教えてください。

面倒見のキメ細かさは少人数制の”ウリ”の一つでもありまして。
いうなれば「秘伝のたれ」のレシピですが…(やや誇張ですが)
そのあたりの詳細もお話ししましょう。

勉強法のhow toを伝える

「我流」からの脱却

受験生の多数は、我流で勉強をしている。

これを読んでいるあなた、あるいはその子女におかれましては間違いなく”そう”です。

というより「普通なら、”そう”です」

ですが、一定のノウハウに依って勉強したほうが、絶対に効率は良い。

そこのコーチングが私(ないし我々)の仕事なのです。

とはいえ、毎回、伝えてるのは「必ず暗記の作業をしてね」がほとんどなのですが……。

が、これを徹底するかしないかで、成績の良し悪しが決まると言っても過言ではないです(本当に)。

暗記の重要性

ペーパーテストの為の勉強は通常、

  1. 理解
  2. 演習
  3. 暗記(定着)

の三段階を踏みます。

しかし、授業で扱うのは、①理解と②演習がほとんどで、③暗記はせいぜいが小テストor「各自、自分でやりましょう」となり、疎かになってしまいます。

生徒自身も、①理解②演習に多くの時間を割いていますし、それだけでも「やってる感」はあります。

ですが、これではあまり成績に結びつかないケースが多い。

一回で覚えられるよ!って人は例外ですが、寡聞にしてお目にかかったことは無いです。

せいぜいが、定期テストレベルの範囲だけでしたらそれで対応できても、 膨大な量から選りすぐって出される入試問題に対応できるとはどうにも考えづらい。

しかし、入試で問われているのは、「暗記」の部分なんです。

勿論、単語や公式のような単純暗記「のみ」で大学受験は突破できません。

かつ読解力、計算力などは本人の暗記力でなく、思考能力が問われるのですが、その能力で活用して生かすべきところの道具≒知識の獲得には暗記の作業が必要不可欠です。

単語、公式、古文常識などの単純暗記もそうですし、センター試験(じきに名前は変わりますが)も60%以上は「定番問題」なんです。

なればこそ、暗記が大事になってくるんですね。

復習による定着

その暗記した単語、公式、定番問題をどのように組み合わせて活用するか?で知力が問われますが、その知力も、繰り返しバットを素振りすること≒復習することで養われる。

バットを振るフォームをたった一度教わったとて、それでいきなり打席に立てるわけがない。

必要なのはそれの反復です。あと経験値。

例を挙げますと、目の前で解説したばかりの問題を「さあ、何も見ないでやってみて」と解いてもらったらば、大半の生徒は100%には解けないです。

解説を聞く、とはあくまで他人の頭で考えてもらうことで、自分の頭で考えるのとはまた別の作業ですから。

そこで、自力で解く演習を反復する≒暗記する作業によって、はじめて他人の知識、思考の流れを自力で把握できるのです。

暗記とは、解説されたことを自分なりに咀嚼する作業でもあるんです。

その肉付けがあって、初めて自力で解けるようになる。

諸説はあります、が、少なくとも私は(あるいはこれまで見てきた生徒は)そうでした。

なので、生徒には勉強法のキモは復習だと伝えています。

そこで、「何を」復習するかが最も大切なのですが、そこで「受験計画の作成」という段になるのです。

受験計画の作成(あるいは飴とムチ)

自学自習で陥りやすい罠

「受験勉強 教材」で検索をかけると約1000万件のページが出てきます。

しかし、膨大な情報から、自分の学力に合ったものを探すのはひと仕事です。

本屋さんに足を運んでも、「大学受験」の棚で1コーナーできており、一通り立ち読みするのもどうにも難しい。

そこで、平積みされている問題集から一冊を抜出し、お母さんからもらった参考書代でレジへ購入したはいいが、日々の部活、学校課題に追われ、そのまま本棚に眠ってしまう……

「今日から勉強がんばろう」の子がハマりやすいパターンです。

やる気が芽生えるのは本当に良いことなんですけどね……

受験勉強という生活習慣

「受験勉強を始める」というのは、生活習慣を変えることでもあるんです。

今まで、感覚的に把握していた時間をカッチリ自己管理し、作成した予定をこなしていく。

大人でも、今までの生活のルーチンを「さあ変えよう」で変えるのは、一大事業ですよね。

(一事業なんです。”大人に向けた”ダイエット本、貯金術、片付け本が手を変え品を変え書架に並ぶのを見ると、推し量られよう、というものですね。いわんや子供においてをや。)

ましてや、自分の服も自分で洗濯していない高校生(そのようなご家庭が大多数と存じております)。

生活習慣を独力で変えるのは、よほど練れた子でないと難しいです。

よしんば可能であったとしても、現役生にとって大学受験は”人生初”なわけですから、計画を立てるのもやはり難事業のはずです。

学習計画と教材選択

そこで、当塾ではこちらで計画、教材をある程度ふるいにかけてってあげ、その中で当人に合ったものを選択してやってもらうという形でノウハウを伝えています。

1000個の有象無象の情報から自分に合った1つを探すより、ある程度中身が保証されている3個の情報から1つを見つける方が、労力的にも、時間的にも効率が良い。

塾がある程度決めたアウトライン(当人の志望校に向けた暫定予定)に沿って「自分で作成した」計画に従って進めていくわけですね。

いったんは挫折

先ほど「自分で作成した」とカギ括弧をつけましたが、ここが勘所でもあります。

自分で作成したスケジュールなので、責任は自分に跳ね返ってくるということです。

初めて立てたスケジュールなんて七、八割は(体感では九割九分)崩壊します。

かつ、第一志望校に受かるための自分の目算は甘いものだったと。

ここの段で初めて、「やらなくちゃいけないのだ」と痛感するのですね。

(これは生徒個人の未熟さに依るものではないです。百人いれば九十九人そうなります。)

迂遠な道を通りましたが、ノウハウを伝える形で発破をかけているのです。

あるいは発破をかけながらノウハウを伝えている。

前項で挙げた暗記の作業は根気がいりますので、皆さん気が滅入ってしまうのです。

ほぼ例外なく。

学習計画の補助

そこで、「この教材なら比較的負担が少ないし、最低限これだけやれば○○点アップするよ」と具体的なニンジン(飴)があると人はがんばれる。

あるいは、全体のやるべき分量を提示して、それを受験日までの日数で割ると一日当たりのノルマが算出されます。

そこで、「あ、自分(残り時間から逆算すると)やばいな。」とムチにもなる。

仕事をされてる皆さまにおかれましては、「大目標を立てて、小目標に割っていく」大切さはご存じかと思います。

受験勉強は、無味乾燥かつ無意味で人間存在の無意味さを痛感させる徒労などではなく、まともな社会人になるためのれっきとしたトレーニングになり得るんですね。

進捗チェックとメンタルケア

懇談は、生徒の学習の進捗チェックとメンタルケアの両方の役割を担っています。

勉強の進捗とメンタルは別問題では?という疑問もおありの方もいらっしゃると思いますが、
一言でいうと、「自分の現在地点を『マッピング 』 することで冷静になろう」というお話です。

進捗チェック≒メンタルケアな面もあるのです。

多くの現役生は大体は時間足らずなので。

「私は今のペースで入試に間に合うのだろうか?」と不安を抱く生徒が一定数いるわけですね。

何せ大学受験は初めてなので、目測でも分量の目途が立たない。

そこで、これまでの講師(私)の経験則、あるいは塾のデータから「あなたの進捗は妥当である」「遅れているが、これくらいの分量遅れているので、今後の一日のノルマをこう変えると(理論上は)間に合う」などを伝えるとそこで安心するわけですね。

七、八割の現役生は遅れ気味になるので、遅れている分量を「見える化」(懐かしい言葉ですね)するのが私の仕事なわけです。

実際、話をしてみると不安の根源は「どれくらいの分量やればいいのか」がわからないからなんです。

なので、そこで「全体のルートから見ると、あなたの現在地点はここですよ」と伝えると不安も幾分か払拭されるわけですし、そこでまたやる気も出てくるわけです。

「いいから気合だ根性だ」的エールも、ある局面では効きますが、人を冷静にさせるのはやはり”理”と”情報”なのです。

まとめ

■かなり詳しくお話しいただきました。ありがとうございました。

いかがでしたでしょうか?
(ここまで読んでくれた人は本当にありがたいです。)
こちら(塾)側は ノウハウを伝える。計画のチェック。メンタルケア。
生徒側はノウハウ吸収、計画作成、自己点検のトレーニングを(補助してもらいつつ)する、といった形です。

■そう簡潔にまとめると簡単なようにも聞こえますが。

言うは易しとは言いますが……ぶっちゃけ結構大変です。

■ご苦労様です。最後に何かあれば。

実は先ほど述べた生徒が習得するスキル三つは全部、大人になると(ほぼ)必須になるんですね。
受験勉強は、今、ここ「だけ」のモノではなくて、将来確実に役に立ちます。
我々は(少なくとも私は)懇談や講義を通じて生徒が何か「よきこと」を、できるだけ持ち帰ってくれたら……という思いで普段接しております。
自分が関わった生徒がみんな、(点数だけでなく)アタマ良くなってほしい、と。

■わかりました。どうもありがとうございました。

これをお読みの皆さん。
もしあすか塾にご縁がありましたらば、よろしくお願いします。
それでは失礼いたします。


文責 あすか塾スタッフ S
(構成 あすか塾スタッフ I.)

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