以下の記事の通り、今回の定期試験より、当塾は新たに集中的な試験対策を行うことになりました。
試験の結果が出そろいましたので、ご報告いたします。
上の記事で宣言した「中学生の全員が得点率80パーセント以上」は達成できませんでした。
しかしそれは、遠くに見える灯台のように、そこへと向かう指針としての目標であります。
今回はそこに向けての第一歩を踏み出せたかと思います。
あすか塾中等部主任によるレポート
以下、実際にあすか塾甲子園校と甲東園校で試験対策の実務を担当した中等部主任によるレポートをそのまま掲載します。
・5科目計において400点以上のもの:6/13(有効数)
・5科目計において前回テストよりも得点が上がった者:6/13(有効数)
・各科目において得点が前回テスト以上であった科目数:/65(有効数)
・5科目計最高上がり幅:+54点
・1科目の最高上がり幅(+30以上):
(甲子園校)
中1 A君 (国語)+34点
中3 S君 (国語)+37点
(甲東園校)
中1 Nさん (理科)+33点
今回のテスト勉強の手法は自分の中ではかなり手ごたえがあった。実際、テスト後、生徒たちにヒアリングを行ったところ、ほぼ全員が今回の手法が『良かった』と回答した。『悪かった』という意見は皆無であった。
実際の実施の段では、添削に若干のまごつきがあったように思われる。次回への反省につながるところではあるが、次回は科目や時間割を明確にしたタイムテーブルを用意しようと考えている。
総括として、当たり前といえば当たり前であるが、テスト勉強期間に熱心に参加した生徒は総じて成績がよかった。つまり塾に来てテスト対策をすれば、かなりの確率で結果が出る、ということが判明したのである。ゆえに今後の課題は『塾に来ない生徒』をどうやって塾に来させるか、ということである。
以上が、対策に奔走した中等部主任の実感したところとなります。
以下は、それを受けての、あすか塾の教務全体を統括するS講師の所見です。
あすか塾教科統括の所見
今回、中学生13人に前回の記事で載せた方法を実施した結果、50%以上の生徒に成績アップが見られました。5教科の合計点数では50点近く伸びた生徒や、特定の科目ひとつで30点以上伸びた生徒は多数居ました。
ただ半数は伸びていなかったり、400点に達していなかったりしていますね。
伸びていない生徒は、初回なので勝手がわからず、なかなかノウハウに乗り切れなかったり、あるいは塾にあまり来ていなかったり、様々なケースがあります。
ただ、全体としては確実に成績がアップしています。
テスト勉強の手法をある程度こちらが固定して、時間割通りに実施してもらうことで、「今まで勉強の仕方がわからなかった」生徒に対しては特に好評でした。
つまり、塾の仕事は授業(≒知識を伝える)だけではないということです。
今回のケースだと、勉強の工程を一つ一つ指示してあげて、それを忠実に実行してもらうことで、『知識』だけではなく『勉強のやり方』を伝えるということが点数の上昇に大きく寄与したわけですね。
特に『勉強のやり方がわかる』ということは点数の上昇だけでなく、生徒の学習意欲の向上にも繋がる、と生徒からのヒアリングで大きく感じたことです。
今まで漠然と勉強して、その時の運まかせで点数が上がったり下がったり、ということが以前の生徒には多く見られました。
そこでノウハウを固定したことで、『勉強時間が足りない』『復習が足りない』『~の分野が甘かった』など、反省点を生徒が自分で見つけやすくなりました。
人間、自分のやってることと結果のつながりが見えてくるとやる気が出てくるものです。
ノウハウを塾に(ある種)強制してもらうことで、逆説的ですが「自分からやる勉強」につながる、というのが今回の中学テスト改革で一番強く感じたことでした。
勿論、反省点はあります。
初回なので、添削などの諸事務でまごついたり、塾に来なかった生徒には結果が見られなかったり、という点です。
ただ、どちらも改善はできます。
前者は繰り返すことで洗練され≒手早くなっていきますし、後者も、今回のテスト結果と突き合わせて生徒と面談することで、モチベーションの増加を図るなどですね。
ですので、次回はさらなる結果が期待されるのですが、残る伸びしろの面でどうなるか…?というお話もあります。
つまり、20点を50点に伸ばすより、50点を80点に伸ばすほうがしんどいのは、当然だということです。
ただそれでも、今まで成績が振るわなかった生徒13名の半数近くが今回400点以上取れたのは快挙だと言えるでしょう。
伸びた科目はさらなる伸びを(or点数キープでも大したものですが…)。
伸びなかった科目は、生徒自身にも考えてもらい、点数のアップを。
という形で、次回の課題は、『今回できなかった科目の穴埋め』になるかな、と思われます。
次回のテストは、もう目前です。
今後とも、(結果も含め)よろしくお願い致します。
2019年10月 あすか塾