ゼロからわかる、大学入試のいろは

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はじめに

保護者からの質問が多い大学入試のシステムを整理して、あすか塾での今年度を中心とした具体的な実例とともにまとめてみました。

「たくさんありすぎて分からない!」という方はこの「はじめに」だけ読んでいただければ十分です。

ほとんどの受験生は、私立推薦入試私立一般入試国公立一般入試の三種類のいずれか(たいていは複数)を受験します。

※また、入試にかかる費用についてはこのサイト(マイナビ進学)が詳しいのでそちらをご参考に。

9月~12月の推薦入試(私立)

指定校推薦:学校推薦(通知表、課外活動など必要)で、ほぼ合格できる入試。専願。
総合選抜型(AO)入試:面接、小論文メインの入試、専願、併願は受験形式による。
公募推薦入試:1~2科目メインの入試、学校によっては通知表の点数化や面接、小論文が課される。専願、併願は受験形式による。複数校出願可。時期が早いので早めの準備が必要。

※推薦入試の多くは、特別優秀と認められた生徒でなくても受験可能。(スポーツ推薦等は別)

1月~3月の一般入試(私立・国立)


私立一般入試:日程が被らなければ複数出願可能。
①:共通テストの点数のみ
②:共通テスト+二次試験の点数
③:二次試験のみ
の三種類の受験方式がある。
①、②の共通テストを使う入試は、国公立受験者の多くが滑り止めに利用するため、平均点が高くなりやすい。そのため、私立受験者も基本的に滑り止め校に使う。

国公立入試:前期、後期の二回チャンスがある。(推薦は除く)
共通テスト+二次試験の点数で合否が決まる。

より詳しくは、下の記事をご覧ください。

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私立入試

公募推薦入試

概要:内申点+筆記試験(1,2教科)で受験

時期:11月~12月

併願:△(学校による)

内容:内申点(一定以上の成績なら受験可能、探せばほぼ誰でも受けられる学校も)+筆記試験1、2教科

募集人数:1人~40人程度(大学による)

メリット:早い時期に受けられるので、滑り止めをこの時期に確保できる。
あるいは、第一志望校を早めに受けることができる。受験科目が少ない。

デメリット:大学によって調査書(内申書)が点数に反映される大学、されない大学があるが、点数に反映される場合、三年間の成績が見られるため生徒によっては不利になる場合も。

2020年度あすか塾合格実績

合格校:神戸学院大学、大阪工業大学

実例:ここ数年(2020年現在)、私立一般入試(2月、後述)の倍率が上がってきているので、早めに受験を終わらせたい、という生徒に主に勧めました。
あるいは、関関同立を目指していた生徒(関西大学合格)が滑り止め、受験本番の練習として受けていました。


指定校推薦入試

概要:(ほぼ)内申点のみで受験

時期:11月~12月

併願:×

内容:内申点+自己推薦文+面接(学校による)

メリット:9月頃に学校推薦により受験資格を得られた時点でほぼ合格が確定する。
内申点or学校生活(部活など)が評価の対象なので、ペーパーテストを受けなくてよい。

デメリット:高校三年間の成績が問われるので、定期テストを頑張らないといけない。募集枠の人数が少ない。高校ごとに出せる大学、学部が限られている。併願ができないので、合格すると必ずその大学に通わなくてはいけない。

2020年度あすか塾合格実績

合格校:関西学院大学、神戸常盤大学

生徒実例:通っている高校内で中程度~上位層レベルの成績の子が受験しました。
指定校推薦のために毎回定期テストをがんばっていた生徒は関西学院大学へ合格。
成績中程度の生徒は、自分の進路志望と一致した枠があったので受験。

二人とも、9月には学校推薦枠をもらえていたのでほぼ確定でしたが、結果発表が12月でしたので、その時期までは念のため塾に通い続けていました。


総合型選抜(旧AO入試)

概要:面接、小論文メインで受験

時期:9月~12月

併願:ほぼ×(学校による)

内容:面接、小論文、自己推薦文など
(志望校によっては学科試験を課す大学もある。)

メリット:学科試験を課さない場合が多いので、ペーパーテストが苦手な場合はこちらで受験するのもよい。

デメリット:募集人員が少ない大学が多い。また、面接重視なため具体的な対策が立てにくい。

過去のあすか塾合格実績

合格校:甲南女子大学

生徒実例:とにかく勉強が苦手!という生徒にこの方式を進めました。
面接対策、自己推薦文の指導が主でしたので、高校側もかなり協力してくれたようです。
10月早々に合格が決まったので、本人は喜んでいました。


私立一般入試

概要:筆記テストのみ

時期:1月下旬~2月上旬(前期)、2月中旬~3月上旬(後期)

併願:〇

内容:筆記試験(2、3科目)(方式によっては共通テスト(新センター試験)を利用できる)

メリット:学校の成績が全く問われないので、学力のみで挑戦できる。
受験日が被らない場合、いくつでも受験できる。
国公立入試、推薦入試(上記)とも併用できるので、滑り止めを複数用意できる。

デメリット:学力のみの勝負なので、純粋に地力が問われる。時期が比較的遅いため、専門学校合格や推薦合格の生徒が「遊んでいる」時期も勉強を続けなければいけない。

過去のあすか塾合格実績

合格校:摂神追桃~産近甲龍~関関同立多数

2020年度合格実績

合格校:関西学院大学、関西大学

実例:2017年度以降、私立は(国の政策により合格人数を大学側が絞っているため)倍率が上がっているのですが、2020年度は、二人とも第一志望校に合格してくれました。

二人とも真面目に勉強に打ち込めるタイプでしたので、ノウハウを話したらしっかり吸収してくれましたし、成績の伸びも良かったです。

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国公立入試

国公立一般入試 ※国公立はほとんどこの方式で受験する

概要:筆記テスト(共通テスト(新センター試験)+二次試験の合計点)

時期:1月下旬共通テスト、2月下旬二次試験(前期)、3月上旬二次試験(後期)

併願:私立との併願は可能、国立は前期、後期の2校しか出せない。

内容:筆記試験(5教科7科目(共通テスト)、2~3教科(二次試験))

メリット:たくさんの科目をまんべんなく取れる生徒は他に差をつけられる。難関校であれば、二次試験の配点が大きいので逆転が可能。

デメリット:科目が多いため、苦手科目もある程度は克服しないといけない。文系志望者でも一定以上は数学を解けないといけない。

過去のあすか塾合格実績

合格校:神戸大学、大阪市立大学、兵庫県立大学、大阪大学、ほか地方国公立多数

生徒実例:基本的に、勉強が(一定以上)得意な生徒が合格していっています。
付け焼刃の勉強量では太刀打ちできないので、早めの準備(高2夏~秋から)を毎年勧めています。
部活をやっていた生徒は、どうしても勉強時間が足りなくなるので、時間との戦いです。

要領の良さは大事ですし、一定以上の「地頭」は必要になります。

長期間、毎日勉強しないといけないので、勉強習慣は必要不可欠ですが、勉強が(ある程度)好きならば続けられる、と個人的には考えています。


国立推薦入試

概要:共通テスト(新センター試験)+面接

時期:1月下旬共通テスト、12月~2月上旬面接

併願:私立と併願可能、国立の面接は1校しか出せないが、国立一般入試との併願は可能。

内容:筆記試験(5教科7科目(共通テスト))+面接

メリット:センター(共通テスト)の結果より1ランク上の大学に合格できることがある。
センター(共通テスト)の結果次第では、出すだけ出す、でも良い。

デメリット:国立一般入試前の勉強時間を割くことになってしまう。募集人員が少ない。

過去のあすか塾合格実績

合格校:大阪大学

実例:センター試験8割(神大レベル)から、阪大に合格できました。口頭試問(面接)で、学部の内容に関するトピックにちゃんと応答できたならば、合格の可能性があるようです。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
わかりやすく伝わっているといいのですが。

あすか塾では、各受験方式に対応して、幅広い大学に合格者を送り出しています。

受験制度についてや、その他ご相談などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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