はじめに
あすか塾では、下の記事でも言及しているように、2020年のコロナ禍(COVID-19)での外出自粛・休業要請期においても、分散通塾やリモート授業を活用しながら、法に反しない限りにおいて運営を継続してきました。
その中で、後々2020年の夏休みが大幅に短縮される可能性も見越して、通常は塾の施設が遊んでいる日中に、高校生向けの「5月講習」を実施しました。
(昨年は5月の大型連休が10連休になったのでミニ講習会をやった記憶がありますが、まさか今年もやることになるとは……)
高校生向けのみにして中学生を対象にしなかったのは、感染防止のため時間割を朝・昼・晩に分散するように組み直したため、中学生は本来夜間に受ける授業が昼間に振り替えられていたからです。
5月講習の時間割
さて、その高校生5月講習は、午前の部と午後の部に分かれていました。
午前の部
午前は広く塾生一般に「自習+質問対応」の形式で塾を開放しました。
時間は午前8時半から1コマ(90分)。
比較的時間が早いのは、学校が始まる時間近くに合わせて、適切な生活リズムを維持するという狙いがあるとのことです。
ちなみにこれは以下のように学校への登校が変則的になる6月にも(基本無料で)継続されることになっています。
午後の部
一方、5月講習午後の部では、高校3年生のみを対象とした英語の大学入試対策を行いました。
時間は午後2時から1コマ(90分)が9回となりました。
うち2回は、学校の登校日と重なったために午後3時からに変更となりました。
5月講習午後(高3英語)の内容
ここからは備忘録も兼ねて、2020年高3五月講習午後の部(高3英語)についてご報告いたします。
5月講習午後の部の高3英語では(あすか塾高3の講習会英語ではいつものことですが)、大学入試過去問題の演習を行いました。
以前下の記事でお伝えした春期講習では関西の中堅私大「産近甲龍」(京都産業大学・近畿大学・甲南大学・龍谷大学)の問題に取り組んでもらいましたが、今回もそれと同じレベルの問題で、さらなる基礎固めを図りました。
産近甲龍といっても、大半は近畿大学の問題で(5ヵ年分)、京都産業大学を少し(2ヵ年分)となりました。
今回の5月講習は午後に1コマだけ(90分)×9回だったので、制限時間60分と短めな近大の問題が、解説で扱いやすかったのです。
来たるべき夏期講習では「関関同立」(関西学院、関西、同志社、立命館)の問題を解くことになりますが、今回は春期講習に続いていい準備になったと思います。
今回の傾向
さて今回の5月講習でも、生徒には入試問題を解答してもらい、講師による解説の後には各自による丸付け後の採点結果を報告してもらいました。
詳細なデータは割愛しますが、だいたい例年の各講習と変わらず、
- 全体的に講習が進むにつれて得点上昇が見られる
- 同じ大学の問題を複数回解くと、早くて2度目で顕著な得点上昇が見られる
といった傾向が確認できました。
過去問をじっくりと、しかもたくさん解くというのは時間と労力がかかりますが、学問に王道なし(ここでの「王道」は近道という意味)というように、結局は地道にやっていくのが最も確実なのではないかと思います。
まとめ
生徒たちに聞くと、どうやら西宮市の公立学校でも夏休みが短縮される方針のようです。
こと高3の英語に関しては、夏期講習が実力固めの主戦場だと考えていますが、今年はどうなることやら。
ともあれ、コロナといい共通テストへの切り替えといい、一番迷惑を被っているのは現高校3年生の皆さんです。
外部の環境をどうこうすることはできなくとも、こちらとしてできるだけのサポートを提供していきたいと考えています。
文責 あすか塾講師 I.
2020年5月 あすか塾